PC・ローカル動画生成

ローカル動画生成AI向けPCの選び方|ComfyUI・Wan2.2のVRAMと完成品

静止画を作れるPCで、動画も同じ条件で作れるとは限りません。Wan2.2などのモデルとワークフロー、生成したい長さ・解像度から、PC全体の構成を決めます。

「ComfyUIでAI動画を作ってみたい。でもVRAM8GBでいいのか、16GBでも足りないのか、どのPCを買えばいいかわからない」。

ローカル動画生成用PCは、GPUの名前だけで選ぶと失敗しやすい分野です。同じWan2.2という名前でも、5Bと14B、モデルの配布形式、オフロード方法、解像度、フレーム数で必要なメモリや時間が大きく変わります。さらにCPU、システムRAM、SSD、電源や冷却まで組み合わせる必要があります。

この記事は静止画の生成ではなく、自分のPCで動画を生成したい人向けです。画像だけが目的ならローカル画像生成PCの記事を参照してください。

最初に結論

  • まず動画を1本試したい:手持ちPCでWan2.2の軽量側の公式テンプレートを確認する。ComfyUIの5Bワークフローはネイティブオフロード使用時にVRAM8GBでも実行できる想定だが、速度や出力条件は別問題。
  • 日常的に動画生成したい:対応モデルのワークフローと解像度・フレーム数を先に決める。VRAM16GB級は中間の選択肢になるものの、14Bモデルや高解像度動画の万能な推奨仕様ではない。
  • 高負荷な動画モデルを狙う:VRAM24GB以上の構成も含めて比較。例としてComfyUI公式のHunyuanVideo 1.5ガイドは24GB VRAMの民生GPUを想定する。
  • PC全体を見る:GPUだけでなくRAM32~64GB級、モデルと出力動画を保存するSSD、GPUに合う電源・ケース・冷却を用途ごとに確認する。
  • 完成品で始めたい:末尾にGPU16GB搭載のBTOデスクトップを2台掲載。ただし重い14B動画モデルの快適動作を保証する構成ではなく、24GB以上が必要なら別構成を探す。

1. 先に決めるのは「動画モデル」と「生成方法」

やりたいこと通常の処理使う前に確かめる項目
文章から数秒の動画を作る(T2V)プロンプトから動画のフレームを生成対応するT2Vモデル、動画サイズ、フレーム数
1枚の画像を動かす(I2V)入力画像と指示から動画を生成I2V対応モデル、入力画像、解像度と時間
最初と最後の画像をつなぐ(FLF2V)2枚の画像の間を補間・生成専用ワークフロー、画像条件、フレーム数
長い動画を作る短いクリップの生成や延長・編集を組み合わせることもあるワークフロー、品質の一貫性、処理時間、編集用ストレージ
クラウドでAI動画を作るサービス側でモデルを実行する利用料金と規約。手元GPUは生成そのものには通常不要

「動画を10秒作りたい」という希望だけでは必要PCは決められません。何のモデルで、何×何ピクセル、何フレーム、どのワークフローを使うかまで具体化すると、対応GPUや必要な余裕が調べやすくなります。

動画においてフレーム数・FPS・動画時間は別の値です。たとえば49フレームを16fpsとして再生するなら再生時間は約3.1秒になりますが、49フレームを作る時間が3.1秒という意味ではありません。生成処理に数分~さらに長い時間がかかることもあります。

2. Wan2.2の公式ワークフローで、VRAM条件の違いを見る

Wan2.2は文章から動画を作るT2V、画像から動画にするI2Vなどのモデルを公開しています。ここではComfyUI公式チュートリアルのワークフローを基準にし、同じ名前のモデルでも実行手順が違えば必要VRAMが違うことを説明します。

ワークフロー公式資料で確認できる特徴買う前の注意
Wan2.2 TI2V 5B(ComfyUI)T2V・I2V兼用。ComfyUIネイティブオフロード使用なら8GB VRAMでも収まりやすいと公式説明実行可能性の例であり、高速生成や高画質を保証しない
Wan2.2 5B(開発元の標準推論手順)720pのオフロード付き公式コマンド例でVRAM24GB以上を示す上記8GBとは別の実装・実行手順。数値を混同しない
Wan2.2 14B T2V高ノイズ・低ノイズ用の2モデルを利用するComfyUIテンプレート5Bと同じVRAMで快適動作すると考えない
Wan2.2 14B I2V画像入力と14Bクラスの動画モデルを使う入力画像、解像度、オフロードと追加メモリの影響が大きい
HunyuanVideo 1.58.3Bパラメータ。ComfyUI公式ガイドでは24GB VRAMの民生GPUを例示24GBを万能保証と読まない。アップスケール等で条件は変わる
LTX-219Bの音声・動画生成モデル。FP8版等も用意音声同時生成・アップスケールなどの機能を含み、必要メモリはワークフローごとに確認

特に重要なのはWan2.2 5Bの「8GB」と「24GB」が矛盾ではないことです。ComfyUIはGPUに載せきれないデータを他のメモリへ逃がす方法を使える一方、Wan-AI開発元の標準Python推論手順が示す必要条件は別です。同じモデル名を見ただけで必要VRAMを決めないことが大切です。

出典:ComfyUI公式 Wan2.2解説、Wan-AI公式モデルカード、ComfyUI公式 HunyuanVideo 1.5、ComfyUI公式 LTX-2。

14Bを使うなら、ファイルは1つだけではない

Wan2.2の14B T2Vは、公式テンプレートでhigh noise / low noiseの2種類の拡散モデルを使います。さらにテキストエンコーダーやVAE等のファイルも必要です。

これは**「14Bという数値だけでVRAM必要量を計算できない」**理由のひとつです。実行中は両モデルをいつ・どこに配置するか、オフロードするか、テキストエンコーダーをCPU側で動かすか等に左右されます。モデルの保存容量と実行時VRAMは同じものではありません。

3. VRAM8GB・16GB・24GB以上をどう考える?

VRAM動画生成PCとしての考え方
8GB級ComfyUI公式Wan2.2 5Bのオフロード使用例がある。低めの設定で試す入口。高速とは限らない
12GB級8GBより余裕が増えるが、長時間・高解像度・14Bで十分かはモデル次第
16GB級軽量な動画ワークフローや画像生成との兼用を比較。重い14Bの完全GPU常駐を保証しない
24GB級HunyuanVideo 1.5の公式例など、重いモデルを選ぶ際の検討範囲。24GBで全て動くわけではない
32GB以上高負荷なモデル・大きなフレーム設定・複数処理を検討する候補。GPU価格、熱、電力、対応ワークフローも確認

まずは使うモデルの公式チュートリアルと設定を調べ、その条件から適切なVRAM帯を選びます。GPUの速度、GPUのVRAM、システムRAMは互いに別です。

たとえばRTX 5060 Ti 16GBとRTX 5070 Ti 16GBは、後者の演算性能が高くてもVRAMは両方16GBです。16GBへ載らない処理がある場合、速い16GBカードへの交換では容量不足を解決できません。

NVIDIAとAMDの対応

WindowsでComfyUIを使う際には、PyTorch/CUDAや追加ノードとの互換性が重要です。NVIDIAはCUDA前提のモデルや拡張との対応情報を見つけやすい選択肢。一方、AMD製GPUでも動くワークフローがあります。

すでにAMD製GPUを持っている人は、モデル・ComfyUIバージョン・PyTorch・ROCm・ドライバーの組み合わせを先に検証する方が合理的です。動画モデルが一つ動いたから他の動画モデルまで保証されるわけではありません。

4. GPU以外のPC構成も、動画生成では重要

システムRAM:オフロード先と編集作業に必要

動画生成モデルはVRAM不足を補うため、モデルの一部をCPU側へ移動することがあります。その際はシステムRAMとCPU・PCIe転送が関係するため、VRAM容量だけ見てはいけません。

  • 16GB:軽量な環境を試す程度。大量のモデル・編集ソフト併用には制約が出やすい。
  • 32GB:新規PCで、オフロードや一般的な動画編集を考慮する際の比較開始点。
  • 64GB以上:大きなモデルをオフロードしたい、複数の生成・編集アプリを併用したい場合の候補。

これはすべての動画モデルに共通する最低要件ではなく、用途に応じたPC構成の検討ラインです。RAM64GBはVRAM64GBではありません。RAM増設で動くようになっても、生成が大幅に遅くなることがあります。

CPU:モデルの前後処理、オフロード、エンコードにも関係

GPUが生成計算の中心なら、最上位CPUが必須とは限りません。現行6~8コア級から比較し、オフロード量、動画編集・エンコードの同時使用、ほかのソフトを動かすかで判断します。

CPU交換時にはマザーボードのソケット・BIOS・冷却、メモリの規格との互換性を確認します。CPU性能が高くても、GPUのVRAM不足を自動で埋めるものではありません。

SSD:モデルと動画素材の両方を保存する

動画では拡散モデル本体に加え、テキストエンコーダー、VAE、LoRA、音声モデル、入力画像、出力動画、連番フレームや編集素材を保存します。多くのモデルを切り替えるなら、動画出力以前に保存容量が不足する可能性があります。

  • 保存先に十分な空きがあるなら、SSDの購入は不要。
  • 新規PCなら1TBを比較の起点とし、複数の動画モデルを保管するなら2TB以上も検討。
  • 動画を継続的に蓄積するなら、作業用SSDとバックアップ先を分ける。

SSDを増設しても、GPUでの拡散計算が比例して速くなるわけではありません。SSD増設の基本も確認してください。

電源・ケース・冷却:長時間のGPU負荷を想定する

GPUの買い替えでは、カード長・厚さ、補助電源の形状、電源容量、ケースの換気を確認します。高負荷処理を長く続ける場合は、GPU温度、CPU温度、騒音、部屋の排熱も無視できません。

電源容量はGPUの型番だけでは決めず、CPU・補助電源・周辺機器まで含む構成全体で判断します。モジュラー電源のケーブルを別製品から流用することも避けてください。

5. 既存PCで試すときの実践手順

購入する前に、目的のワークフローでどこが不足するか確認します。

  1. ComfyUIを公式配布元から導入し、公式テンプレートを使う。初心者は出所不明の追加ノードをむやみに入れない。
  2. テンプレート一覧からWan2.2 5B video generation等を探し、モデル・VAE・テキストエンコーダーを公式案内どおり配置する。
  3. 最初は低めの解像度、短いフレーム数、単一ジョブで試す。入力画像が必要なら所定の画像入力ノードを使用。
  4. GPUのVRAM使用量、PCのRAM使用量、生成に要した実時間、エラーの有無を記録する。
  5. フレーム数・解像度・モデルを一つずつ変え、どの条件で遅延やメモリ不足が生じるか見る。
  6. VRAM不足なら軽量化・オフロード・別のモデルを比較。CPU側が遅いならオフロード量とCPU/RAMを確認。
  7. 改善しない場合だけ、GPU増設とPC一式買い替えの費用を比較する。

ComfyUI公式が案内するWan2.2 5B用の主要ファイルは、モデルの wan2.2_ti2v_5B_fp16.safetensors、VAEの wan2.2_vae.safetensors、テキストエンコーダーの umt5_xxl_fp8_e4m3fn_scaled.safetensors です。配布形式・テンプレートの更新があるため、ファイル名だけを固定的な手順として記憶せず、公式手順の最新版を参照してください。

生成できても、求める動画の品質・処理時間で使えるかは別です。試行1回の成功で高価な部品を決めないことも重要です。

6. 動画生成用PCは3段階で考える

方針どんな人に向く?構成の検討方法
お試し・低負荷Wan2.2 5B等を短い設定で試したい手持ちGPUから開始。オフロードを活用し、RAMとSSDの空きを確認
中間・兼用静止画も作りつつ、軽量側の動画生成を継続するVRAM16GB級、RAM32GB以上、SSD1~2TB等をワークフローに合わせて比較
高負荷・動画中心HunyuanVideo 1.5、重い14B、長い・高解像度の動画を扱いたい24GB以上のGPUを含めて比較。RAM64GBも候補。電源・ケース・冷却・ストレージを含めた総額で決める

高負荷な動画生成を主目的とするなら、VRAM16GBの完成品PCを値段だけで選ぶことは勧めません。選んだモデルが実行できる構成が最優先です。

7. すでにPCがある人向けのパーツ7点

以下のカードは、型番・購入リンクを確認済みの既存製品を再利用します。全て購入するセットではありません。特にGPU2枚はどちらかを比較する代替候補で、2枚同時搭載を推奨するものではありません。

GPU①:玄人志向 GALAKURO GAMING RTX 5060 Ti 16GB

型番GG-RTX5060Ti-E16GB/OC/DF。手持ちPCのGPUが小容量で、ComfyUIの動画ワークフローを試したい場合の16GB候補です。RTX 5060 Tiの8GB版、/V2などの別型番に注意してください。重い14Bモデルの快適実行を保証しません。

画像提供:楽天市場(画像を押すと楽天の商品ページへ移動)

GeForce RTX 5060 Ti 16GB デュアルファン

16GB GPU・既存PCを活用する候補

RTX 5060 Ti 16GB。軽量側の動画ワークフローと静止画を兼用したい場合に比較

向いている人:Wan2.2 5B等、実行条件を確認して試す人

購入前の注意
  • VRAM16GBは14B動画モデルの快適動作保証ではない
  • 8GB版や/V2とは区別。電源とケース内寸を確認

GPU②:GIGABYTE RTX 5070 Ti GAMING OC 16G

型番GV-N507TGAMING OC-16GD。同じVRAM16GBのまま、演算速度側を重視する場合の比較候補。カード長約342mm、厚さ70mm、電源端子とケーブル取り回しまで確認する必要があります。VRAM容量不足は上位の16GB GPUでも解消しません。

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GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16G

同じ16GB VRAMでGPU速度を重視

RTX 5070 Ti 16GB。対応ワークフローが載る場合の演算性能重視

向いている人:16GB内で実行できる動画生成を繰り返す人

購入前の注意
  • RTX 5060 Ti 16GBと同じVRAM容量
  • 大型カードのケース内寸・電源・ケーブルを確認

CPU候補①:AMD Ryzen 5 9600X(GPU中心の標準構成)

100-100001405WOF、6コア12スレッド、AM5、DDR5対応。GPUで生成する作業を中心にするPCで、CPUへ過剰投資しないための新規構成候補です。CPUクーラーは付属しません。既存のIntel製PCやAM4マザーボードには取り付けられません。

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Ryzen 5 9600X BOX 6コア/12スレッド

CPU①:GPU中心・過剰投資を避ける

軽量な動画生成をGPU中心で試すAM5構成のCPU候補。動画編集・CPUオフロードの多さで再評価。

向いている人:AM5で新規PCを組み、GPUに予算を回したい人

購入前の注意
  • CPU単体製品。対応マザーボード・DDR5メモリ・BIOS・CPUクーラーの確認が必要
  • 既存のIntel製BTO PCにはそのまま装着できない
  • AI生成のGPU処理速度・VRAM容量を直接増やすものではない

CPU候補②:AMD Ryzen 7 9700X(CPU処理も並行する構成)

100-100001404WOF、8コア16スレッド、AM5、DDR5対応。動画生成のGPU負荷が中心なら6コアから、CPUオフロードや生成後の動画編集・エンコードも重視するなら8コア級を比較します。 CPUを上位にしてもGPUのVRAM容量が増えるわけではありません。こちらもCPUクーラー別売で、AM5対応マザーボードとBIOSが必要です。

画像提供:楽天市場(画像を押すと楽天の商品ページへ移動)

Ryzen 7 9700X BOX 8コア/16スレッド

CPU②:CPU処理・編集も重視

動画素材の編集・エンコードやCPUオフロードも行うAM5構成候補。動画モデルのVRAM不足は別問題。

向いている人:AM5で新規PCを組み、CPU側の処理量が多い人

購入前の注意
  • CPU単体製品。対応マザーボード・DDR5メモリ・BIOS・CPUクーラーの確認が必要
  • 既存のIntel製BTO PCにはそのまま装着できない
  • AI生成のGPU処理速度・VRAM容量を直接増やすものではない

CPU2点は代替候補です。完成品PC2台に採用されているCore Ultra 7 265Fとはソケットが異なり、これらのCPUへ直接交換することはできません。Ryzen CPUを購入する場合は、AM5マザーボード・DDR5メモリ・対応クーラーも含めた総費用を確認してください。CPUの商品画像は楽天公式Product Search APIでJAN一致を確認したものを使用し、画像のクリック先は楽天市場の商品ページに限定しています。

RAM:Crucial Pro DDR5 32GB(16GB×2)

型番CP2K16G56C46U5。DDR5対応デスクトップで、システムRAM不足が判明したときの増設候補。DDR4やノートPCのSO-DIMMには使えず、VRAM容量を増やす商品ではありません。

画像提供:楽天市場(画像を押すと楽天の商品ページへ移動)

Pro DDR5-5600 デスクトップ用 32GB(16GB×2)

動画モデルのオフロード用RAM候補

DDR5デスクトップ用の32GB。CPU側の処理・動画編集を含むシステムRAMの候補

向いている人:DDR5対応PCでRAM容量が不足した人

購入前の注意
  • VRAMは増えない。大きなモデルのオフロードには64GB級が必要な場合も
  • DDR4やノートPC用SO-DIMMには非対応

SSD:Crucial P310 NVMe 2TB

型番CT2000P310SSD8-JP。動画生成のモデル・入力素材・出力の保存容量が不足する場合の候補。M.2 2280 NVMe対応スロットと冷却を確認します。空き容量が十分なら不要です。

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P310 M.2 2280 NVMe SSD 2TB

動画モデル・出力素材の保存先

2TB NVMe SSD。モデル、VAE、テキストエンコーダーと出力動画の保存用

向いている人:ストレージ不足が明確な人

購入前の注意
  • GPUの動画生成速度を直接高める商品ではない
  • M.2 2280 NVMe対応スロットとバックアップを確認

電源:CORSAIR RM850e 2025 850W

型番CP-9020296-JP。上位GPUへの交換で電力容量や補助電源の見直しが必要な場合の選択肢です。すべての16GB GPU構成に850Wが必要という意味ではありません。電源規格・ケース寸法・ケーブルを確認してください。

画像提供:楽天市場(画像を押すと楽天の商品ページへ移動)

RM850e 2025 ATX3.1 電源ユニット 850W

GPU増設に伴う電源交換の候補

850W ATX 3.1電源。消費電力と補助電源コネクターが合う構成だけに選ぶ

向いている人:GPU入れ替えで今の電源容量・端子が足りなくなる人

購入前の注意
  • 750W以下でも足りる構成がある。不必要なら交換しない
  • モジュラーケーブルを別の電源から流用しない

Amazonは同一型番を確認できた商品だけ楽天と同一カードで併記。Amazonで在庫切れの場合もありますが、再入荷を保証する表示は行いません。楽天提供画像は楽天の購入先へリンクします。価格・在庫は各販売ページで確認してください。

8. 最後に:BTO完成品を2台比較

自作を避けたい場合、CPU・GPU・RAM・SSD・電源・OSが揃ったデスクトップを購入する方法もあります。

ただし今回照合済みの完成品2台は、どちらもVRAM16GBです。Wan2.2 5Bの軽量側ワークフロー、画像生成との兼用を中心に比較する候補であり、重い14Bや24GB級が必要なモデルへ向けた「本命PC」ではありません。24GB以上が必要なら、同一モデル・構成が確認できる別の完成品を探すか、専門店で構成を指定する必要があります。

項目GALLERIA XSC7A-R56T16G-CWSENSE-F189-265F-UKX-M
狙い16GB VRAMを備えた比較的基本的な完成品同容量16GBでGPU演算性能を重視
CPUCore Ultra 7 265FCore Ultra 7 265F
GPURTX 5060 Ti 16GBRTX 5070 Ti 16GB
RAM32GBDDR5 32GB
SSDNVMe 1TBNVMe 1TB
電源650W 80PLUS BRONZE750W 80PLUS BRONZE
OSWindows 11 HomeWindows 11 Home
注意重い動画モデルではVRAM不足になる場合があるVRAMは1台目と同じ16GB

完成品①:GALLERIA XSC7A-R56T16G-CW

ドスパラ楽天市場店の商品番号20275で確認した構成。動画生成用として最初からGPU16GBとRAM32GBを備えたPC本体を購入したい人向けの比較候補。長時間の高解像度動画を快適に作れると保証するものではありません。

画像提供:楽天市場(画像を押すと楽天の商品ページへ移動)

GALLERIA XSC7A-R56T16G-CW クリエイターPC

完成品①:16GBの導入候補

Core Ultra 7 265F、RTX 5060 Ti 16GB、RAM32GB、SSD1TBを備えた完成品

向いている人:自作せず動画生成の低~中負荷ワークフローを試したい人

購入前の注意
  • Wan2.2 14B等の高負荷な動画生成を保証しない
  • モニター・入力機器は別売り、Wi-Fi対応も確認

完成品②:iiyama PC SENSE-F189-265F-UKX-M

パソコン工房楽天市場店の商品番号2150000858434として確認した構成。RTX 5070 Ti 16GBとRAM32GBを備えます。VRAM16GBに収まるワークフローでGPU演算速度に投資したい場合の比較候補ですが、GPU容量は増えません。

SENSE-F189-265F-UKX-M クリエイターPC

完成品②:16GB内で処理速度重視

Core Ultra 7 265F、RTX 5070 Ti 16GB、RAM32GB、SSD1TBを備えた完成品

向いている人:同容量16GBで動画生成処理の速度を重視する人

購入前の注意
  • VRAM16GBは①と同じ。24GB以上が必要なモデルには不適
  • モニター別売り、受注生産条件と保証を確認

どちらも完成しているのはPC本体です。モニター、キーボード、マウス、Wi-Fi等の付属条件を確認してください。BTOは仕様変更、納期、受注条件が変わり得ます。購入前に必ず商品型番、GPUのVRAM、RAM、SSD、電源容量、保証を照合しましょう。

9. よくある疑問

VRAM8GBでもWan2.2動画を作れる?

ComfyUIのWan2.2 TI2V 5B公式テンプレートは、ComfyUIのネイティブオフロードを使う場合にVRAM8GBで収まりやすいと説明されています。ただしWan-AIが示す標準のPython推論手順では24GB以上とされ、同じモデルでも手順・解像度等で違うため、一律の最小要件ではありません。

RTX 5070 Ti 16GBなら14Bを快適に動かせる?

保証できません。上位のGPUでも16GBという容量自体は変わりません。14Bの利用モデル・量子化・高低ノイズモデルの切り替え・オフロードとコンテキスト条件を確かめてから選ぶべきです。

どのくらいの時間で動画が完成する?

PC・GPU・モデル・解像度・フレーム数・サンプラー・オフロード条件で変化します。特定のGPUで一律「数秒で動画1本」といった目安は出せません。実際のワークフローで所要時間を測るのが確実です。

動画生成のためにCPU・SSDも最上位へ替える?

不要な場合があります。GPU推論中心なら既存のCPUで十分なこともあります。SSDも保存容量に余裕があれば新調する理由は弱い。VRAM不足・RAM不足・保存容量不足・速度不足を切り分け、必要な部品だけ更新してください。

クラウド動画生成とどちらがいい?

ローカル生成では自分のPCでモデルを実行し、継続的にGPU資源と電力を使います。クラウド生成なら主な演算はサービス側で行われるため、GPUを買う費用の代わりに利用料金・生成回数・規約等を比較することになります。クラウド画像・動画生成向けPCの選び方も参照してください。

まとめ:動画モデルを決める前にGPUを買わない

ローカル動画生成PCは、①動画モデル・公式ワークフロー → ②解像度とフレーム数 → ③オフロード条件とVRAM → ④実際の処理時間 → ⑤RAM・CPU・SSD・電源・冷却 → ⑥増設か完成品かの順番で選ぶのが合理的です。

Wan2.2 5Bを軽い条件で試すPCと、HunyuanVideo 1.5やWan2.2 14B等を重い条件で運用するPCは、必要投資が異なります。16GB GPU搭載の完成品2台は中間的な候補であり、動画生成全般の最適解ではありません。

静止画の生成ならローカル画像生成向けPC、各種生成AI向けPCの全体像なら生成AI向けPC総合ガイドから比較してください。

公式資料・商品情報

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