PCのSSD容量が足りないときの増やし方|内蔵SSDと外付けSSDはどっち?
PCの空き容量が足りなくなったとき、最初に決めるのはSSDのメーカーではない。
PCの空き容量が足りなくなったとき、最初に決めるのはSSDのメーカーではない。
確認するのは、
- 空きM.2スロットがあるか
- 2.5インチSATA SSDを増設できるか
- PCを開けずに増やしたいか
の3点。
条件によって、
- NVMe M.2 SSD
- 2.5インチSATA SSD
- 外付けSSD
のどれを使うかが変わる。
この記事ではSSDのベンチマーク競争ではなく、容量不足をどう解消するかに絞る。
先に結論
- 空きM.2 2280スロットがあり、PCIe NVMeに対応 → NVMe M.2 SSD
- M.2が使えないが、2.5インチSATAを増設できる → SATA SSD
- PCを開けたくない・複数PCで使いたい → 外付けSSD
- 今のSSDを交換する → 先にバックアップとデータ移行方法を決める
今回の代表候補は、
- NVMe:Crucial P310 2280 1TB
- SATA:Crucial BX500 1TB
- 外付け:KIOXIA EXCERIA PLUS G2 ポータブルSSD 1TB
とする。
3商品を「同カテゴリの優劣比較」として扱うのではなく、増設方式ごとの代表例として扱う。
まずSSDを買う前に確認すること
空きスロットと対応規格
M.2スロットがあっても、すべてのM.2 SSDが使えるとは限らない。
確認するものは、
- M.2の長さ:2280など
- NVMe / PCIe対応か
- SATA M.2専用ではないか
- PCIe世代
- 空きスロットか
- マザーボードやPCメーカーの容量対応
など。
PCやマザーボードの取扱説明書・仕様表を先に確認する。
2.5インチSATAを置く場所があるか
SATA SSDは、
- 2.5インチドライブを固定する場所
- SATAデータ端子
- 電源ユニット側のSATA電源
が必要。
「SATA端子があるから増設できる」とは限らない。
ケース側の固定方法まで見る。
外付けSSDはUSB側がボトルネックになる
外付けSSDは取り付けが簡単だが、PC側USBの規格によって実効速度が変わる。
高速な外付けSSDでも、遅いUSBポートへ接続すればその速度を生かせない。
増設と交換を分ける
空きスロットへSSDを追加するだけなら、既存SSDを残せる。
一方、現在のシステムSSDを新しいSSDへ交換する場合は、
- 重要データのバックアップ
- OSを新規インストールするか
- クローンするか
- 古いSSDをどう扱うか
を先に決める。
容量不足だけが問題なら、交換より増設の方が簡単な場合がある。
3方式の違い
| 方式 | NVMe M.2 | 2.5インチSATA | 外付けSSD |
|---|---|---|---|
| 取り付け | PC内部 | PC内部 | USB接続 |
| 難度 | 中 | 中 | 低 |
| 速度 | 高速 | SATA上限 | USB規格次第 |
| ケーブル | 基本不要 | データ+電源 | USB |
| 持ち運び | 不向き | 不向き | 向く |
| 向く人 | 空きM.2あり | SATA増設可能 | PCを開けたくない |
空きM.2へ高速に増設する
Crucial P310 2280 1TB
PCIe 4.0 NVMeのM.2 2280 SSD。
P310 2280シリーズは最大7,100MB/sのシーケンシャル読み取り、最大6,000MB/sの書き込みをうたう。
Gen3デバイスとの後方互換性も案内されているが、実際の速度はPC側のPCIe世代や構成に左右される。
向く人
- 空きM.2 2280スロットがある
- NVMe SSDへ対応している
- PC内部へ増設できる
- 容量だけでなくストレージ速度も重視する
注意
「M.2スロットがある」だけでは不十分。
NVMe対応、フォームファクター、PCIe世代、片面・両面実装やヒートシンク干渉などをPC側仕様で確認する。
M.2が使えないPCへ2.5インチSATAで増設
Crucial BX500 1TB
2.5インチ・厚さ7mmのSATA 6Gb/s SSD。
1TBモデルの公称シーケンシャル速度は読み取り最大540MB/s、書き込み最大500MB/s。
NVMeより速度は低いが、2.5インチSATAベイを持つデスクトップPCや一部ノートPCでは、容量追加の現実的な方法になる。
向く人
- NVMe用M.2スロットが空いていない
- SATA端子とSATA電源が余っている
- 2.5インチSSDを固定できる
- 高速NVMeより互換性を優先する
注意
デスクトップPCでは、SATAデータケーブルが別途必要になることがある。
3.5インチベイしかないケースでは2.5インチSSD用マウンターが必要になる場合もある。
日本向け正規流通品では部品番号末尾に「JP」が付く製品があるため、購入時は型番と保証対象を確認する。
PCを開けずに容量を増やす
KIOXIA EXCERIA PLUS G2 ポータブルSSD 1TB
USB Type-C接続のポータブルSSD。
1TBモデルは SSD-PKP1.0U3G2BN / SSD-PKP1.0U3G2BR。USB 3.2 Gen2に対応し、公称最大読出1,050MB/s・最大書込1,000MB/s。
USB Type-C to AとType-C to Cの2本のケーブルが付属するため、USB-AしかないPCとUSB-C搭載PCの両方へつなぎやすい。
向く人
- PCを開けたくない
- ノートPCで内蔵増設が難しい
- 複数のPC間でデータを持ち運ぶ
- USB-A/USB-Cの両方で使う可能性がある
- バックアップ用ストレージも兼ねたい
注意
最大1,050MB/sを出すには、PC側のUSBポートも十分な速度へ対応している必要がある。
USB-C端子の形だけで速度は判断できない。
また、OSやゲームの常設先として使う場合は、ケーブル抜けや持ち運びによる接続解除も内蔵SSDより起きやすい。
どの方式を選ぶか
空きM.2がある
まずNVMe M.2を検討。
ケース内配線を増やさず、高速な容量追加ができる。
M.2はないがSATAは余っている
2.5インチSATA SSD。
古めのデスクトップでも使える可能性があり、HDDからSSDへ置き換える用途にも合う。
内部増設が難しい
外付けSSD。
PCを開けないことの価値が大きいなら、内蔵SSDとの速度差だけで否定しない。
買わなくていい場合
- ゴミ箱・一時ファイル・古いダウンロードだけで容量を圧迫している
- 使っていない大型ゲームやアプリを消せば足りる
- 写真・動画を別ストレージへ移すだけで解決する
- クラウドやNASへ移しても問題ないデータしかない
SSD増設は有効だが、不要ファイル整理で解決するなら先にそちらを行う。
交換するならバックアップが先
SSD換装は、商品購入よりデータ保護が先。
特にシステムドライブを交換する場合は、作業前に別媒体へ重要データをバックアップする。
クローンだけを唯一のバックアップとして扱わない。
関連アイテム
ロジテック LGB-PNV02UC/S
M.2 NVMe SSDをUSB接続の外付けSSDとして使うケース。
SSD換装時のデータ移行や、交換後に余ったNVMe SSDを再利用したい場合に候補になる。
M.2 SATA SSDには対応しない。 SSDの規格を確認してから使う。
換装作業では、このケースを使うかどうかに関係なく重要データのバックアップを先に取る。