PCのUSBポートが足りないときの増やし方|USBハブの選び方
USBポートが足りないときは、単純に「ポート数が一番多いUSBハブ」を選べばいいわけではない。
USBポートが足りないときは、単純に「ポート数が一番多いUSBハブ」を選べばいいわけではない。
先に見るのは、PC側の端子がUSB Type-AかType-Cか、接続する機器に高速転送が必要か、USBから大きな電力を取る機器を何台つなぐか。
マウス・キーボード・USBメモリを数台追加するだけならバスパワー型で足りることが多い。外付けストレージなどを多数つなぐなら、ACアダプターを使うセルフパワー型の方が判断しやすい。
なお、HDMI・有線LAN・SDカード・ノートPCへの給電まで1本へまとめたい場合は、USBハブではなくドッキングステーションの範囲になる。
先に結論
- USB-CノートPCで、高速ポートを増やしたい → エレコム U3HC-H060BK
- USB-A機器を大量につなぎ、電源も安定させたい → サンワダイレクト 400-HUBA23GM
- USB-C接続で4ポート追加しつつ、ノートPCへPD給電もしたい → エレコム U3HC-H040PBK
- HDMIやLANも必要 → ドッキングステーションの記事で選ぶ
買う前に確認すること
PC側の端子
USBハブのPC接続側には、USB Type-AとType-Cがある。
Type-Cのハブを買っても、PC側に使えるType-Cポートがなければそのまま接続できない。逆にType-Cポートしか少ない薄型ノートPCでは、Type-C接続型が使いやすい。
必要な転送速度
USBの数字は「全部の機器が常にその速度で動く」という意味ではない。
外付けSSDや高速USBメモリを使うなら5Gbps・10Gbps対応ポートを優先する。マウスやキーボードのように高速転送を必要としない機器なら、USB 2.0ポートでも用途上は足りる。
ハブ全体のポート数だけでなく、高速対応ポートが何個あるかを見る。
バスパワーかセルフパワーか
バスパワー型はPCのUSBポートから電源を取るため、ACアダプターなしで使える。
一方、接続台数が多い、外付けストレージなど消費電力が比較的大きい機器を複数使う、といった場合はセルフパワー型の方が安定させやすい。
USB-Cの「PD対応」と映像出力は別
USB-Cポートが付いていても、
- データ通信
- USB Power Delivery
- DisplayPort Alt Modeによる映像出力
は別機能。
PD対応USBハブだからといって、HDMI出力までできるとは限らない。
この記事ではUSBポート増設が主目的。映像・LANまで必要ならドッキングステーションの記事で分けて考える。
3候補の違い
| 商品 | PC接続 | 増設ポート | 最大転送速度 | 電源 | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| エレコム U3HC-H060BK | USB-C | 6 | 10Gbps | バスパワー | 高速機器+一般USB機器 |
| サンワダイレクト 400-HUBA23GM | USB-A | 10 | 5Gbps | セルフパワー | 大量接続・据え置き |
| エレコム U3HC-H040PBK | USB-C | 4 | 5Gbps | バス/セルフ共用 | USB増設+PD給電 |
高速機器と一般機器を分けてつなぐ
エレコム U3HC-H060BK
USB Type-C接続の6ポートUSBハブ。
USB-A×5、USB Type-C×1を搭載する。このうちUSB-A×3とUSB-C×1が最大10Gbps、残りのUSB-A×2はUSB 2.0。
つまり、外付けストレージなど高速転送したい機器と、マウス・キーボードのような低速機器を1台へまとめやすい構成になっている。
ACアダプターを使わないバスパワー専用で、厚さ約10mm、重量約44g。
向く人
- USB-C搭載ノートPCのポートを増やしたい
- 外付けSSDなど10Gbps対応機器も使う
- マウス・キーボードも同時につなぎたい
- ACアダプターを持ち歩きたくない
注意
6ポートすべてが10Gbpsではない。
また、バスパワー専用なので、高消費電力機器を大量につなぐ用途ではセルフパワー型と分けて考える。
USB-A機器を大量につなぐ
サンワダイレクト 400-HUBA23GM
USB Type-A接続の10ポートUSBハブ。
10ポートすべてがUSB 5Gbpsに対応し、ACアダプターを使うセルフパワー型。各ポートに個別スイッチを備える。
公式仕様では全ポート合計の供給電流は最大9600mAで、外付けHDDなどを含む複数機器を据え置きでまとめたい場合に向く。
向く人
- デスクトップPCなどにUSB-A機器を多数つなぐ
- 外付けストレージを含め接続台数が多い
- 不要な機器を個別スイッチで切りたい
- 持ち運びより据え置きを優先する
注意
PC接続側はUSB Type-A。
Type-CしかないPCへそのまま接続する製品ではない。
また「10ポートあるから10台すべてを最大速度・最大消費電力で同時利用できる」と考えず、接続する機器側の電力と帯域も見る。
USB増設とノートPC給電をまとめる
エレコム U3HC-H040PBK
USB Type-C接続の4ポートUSBハブ。
USB-A×3とUSB Type-C×1を搭載し、全ポートが最大5Gbps。USB-CポートはUSB Power Deliveryにも対応し、最大入力100W・PCへの最大出力85W。
PD電源を接続しない場合はバスパワーでも使える。
向く人
- USB-CノートPCでUSB-Aを3ポート増やしたい
- USB機器を使いながらノートPCも充電したい
- HDMIやLANは必要ない
- 小型のハブへ機能を絞りたい
注意
85WでPCへ給電したい場合は、100W出力のUSB PD充電器が必要。
また、これは映像出力や有線LANをまとめるドッキングステーションではない。そこまで必要ならドッキングステーションの記事で製品群を選ぶ。
どれを選ぶか
高速転送を優先するなら、U3HC-H060BK。
USB-A機器を多数まとめ、電源供給も安定させたいなら、400-HUBA23GM。
ノートPCへ給電しながらUSBポートだけ増やしたいなら、U3HC-H040PBK。
重要なのは「ポート数」だけではなく、
PC側端子 → 接続台数 → 必要速度 → 必要電力
の順で絞ること。
USBハブを買わなくていい場合
- 実際に同時接続するUSB機器が少ない
- 使っていないUSB機器を外せば足りる
- HDMI・LAN・SD・PDまで必要で、最初からドックを買った方が構成が簡単
- 外付けSSDだけが目的で、空いている高速USBポートへ直接つなげる
USBハブはポート不足を解消する道具。
必要な接続数と役割が決まってから追加する。