DIY・作業環境

自転車を自分で整備・修理するための道具セット

工具一式を先に買わず、空気圧管理を基本に、自分でやりたい整備だけ道具を追加します。

工具箱一式ではなく、やる作業から道具を選ぶ

自転車の整備を始めるからといって、最初から大きな工具セットを買う必要はありません。

まず用意したいのは、普段の空気圧管理に使う空気入れ。そこから六角ボルトの調整・チューブのパンク補修・チェーン清掃と注油のうち、自分でやる作業に対応する道具だけを追加します。

まず空気入れを用意する

タイヤへの空気入れは、ほかの修理をしない人でも行いやすい日常的なメンテナンスです。

基本

空気圧管理は、ゲージ付きのフロアポンプから

ワンタッチポンプ

まず用意する空気入れ

普段の空気圧管理を、ゲージを見ながら自宅で行うための基本工具。

向く人:修理は店へ任せても、空気入れは自分で行いたい人

使用前の確認
  • 自転車側の指定空気圧を確認して使います

Panaracer「ワンタッチポンプ BFP-02AGEZ2」は、空気圧ゲージとエアリリースを備え、英式・仏式・米式に対応するフロアポンプです。

一般的なシティサイクルだけでなく、異なるバルブ形式の自転車が家にある場合にも1本へまとめやすいのが利点です。ただし必要な空気圧は自転車ごとに一律ではありません。タイヤ側などに表示されている指定範囲を確認して使います。

普段は空気を入れるだけで、修理や調整は自転車店へ任せるなら、ここまででも構いません。

六角穴付きボルトを調整するなら六角レンチ

自転車には六角穴付きボルトが使われている箇所があります。自分の自転車を確認して、触りたい部分が六角ボルトならレンチを追加します。

軽い調整

六角ボルトを触る人だけ、7本組を追加

ボールポイントレンチセット

六角ボルトを触る人だけ追加

1.5〜6mmの7サイズをまとめ、六角穴付きボルトを使う箇所の軽い調整に備える。

向く人:自分の自転車を確認して、調整したい箇所が六角穴付きボルトの人

作業範囲の確認
  • トルク管理が必要な部品まで感覚で締めないようにします

HOZAN「W-110」は、1.5・2・2.5・3・4・5・6mmをまとめたボールポイントレンチ7本組です。複数サイズを持っておけば、ボルトごとにレンチを買い足す手間を減らせます。

ただし、自転車の軽い調整がすべてW-110でできるわけではありません。 車種や部品によって固定方法は異なります。

また、締付トルクが指定されている重要な部品まで、六角レンチだけで感覚的に締める用途には広げません。必要なら指定トルクと作業方法を確認し、作業範囲を超える場合は自転車店へ任せます。

チューブ式タイヤのパンク補修まで自分でする

パンクしたときまで自宅で対応したいなら、空気入れとは別にパンク補修用品が必要です。

パンク

パッチ補修に必要な小物を一式にする

らくらくワックス付パンク修理セット

パンク補修まで自分でする

一般的なチューブ式タイヤのパッチ補修に必要な小物とタイヤレバーをまとめて用意する。

向く人:自宅でチューブのパンク補修まで対応したい人

購入前の確認
  • 交換用チューブは自車の規格を確認して別途選びます

マルニ工業「Q-562」は、パッチ、ゴムのり、ビートワックス、タイヤレバー2本、サンドペーパー、虫ゴム、バルブキャップをまとめたセットです。パッチだけではなくタイヤレバーまで含まれるので、細かな用品を一つずつ選ぶ手間を減らせます。

この記事では、一般的なチューブ式タイヤのパッチ補修を対象にします。

交換用チューブそのものは共通商品として選びません。タイヤサイズや幅、バルブ形式などによって適合品が変わるためです。パッチではなくチューブ交換をする場合は、自分の自転車に付いているタイヤ・チューブの規格を確認してから選びます。

チェーンの洗浄と注油まで自分でする

チェーンの手入れまで行うなら、オイルだけではなく、汚れを落としてから注油する流れで道具を考えます。

チェーン

初めてなら、洗浄から注油までを一式にする

自転車チェーンメンテナンス6点セット

チェーンを洗って注油する

洗浄剤・洗浄器・ブラシ・ルブなどを一式にして、チェーン清掃から注油まで始めやすくする。

向く人:チェーンの汚れ落としと注油を自宅で定期的に行いたい人

購入前の確認
  • 付属スタンドなどは自車への適合を確認します

AZ「自転車チェーンメンテナンス6点セット SF303」は、チェーンディグリーザー、チェーン洗浄器、ブラシ、チェーンルブ、バイクウォッシュ、折りたたみ式作業スタンドをまとめたセットです。

初めてチェーン清掃用品を揃える場合は、洗浄剤とルブを別々に探すより、一連の作業に必要な物をまとめやすくなります。

一方で、付属品すべてがすべての自転車で使えるとは限りません。特にスタンド類は自転車側の構造との適合を確認します。

4つ全部を買う必要はない

今回の4商品は「基本・標準・充実」のような段階ではありません。空気入れを起点に、自分でやる作業だけ追加する構成です。

やりたいこと用意するもの
空気圧を管理したいPanaracer ワンタッチポンプ
六角ボルトの調整もしたい+HOZAN W-110
チューブのパンク補修もしたい+マルニ工業 Q-562
チェーンも手入れしたい+AZ SF303

たとえば「空気は自分で入れるが、パンクしたら自転車店へ持っていく」という人なら、パンク修理セットは不要です。

反対に、日常的に乗っていて、自宅でパンクやチェーンまで手入れしたいなら、その作業に対応する道具を追加します。

自分で触らない整備も決めておく

この記事では、家庭で始めやすい日常整備と一般的なチューブのパンク補修までを中心にしています。

ブレーキや変速機の本格的な整備、ホイールの振れ取り、ハブ・BB・ヘッドセットなどの分解整備まで、同じ初心者向け工具の延長として扱いません。

電動アシスト自転車や油圧ディスクブレーキ、チューブレスなど、車種・部品固有の整備についても別です。自分で整備する範囲を広げる場合は、先に必要な知識と専用工具を確認します。

買わなくていい物

六角レンチセット

自分でボルト位置を調整しない、または自転車店へ任せるなら不要です。

パンク修理セット

パンク時は自転車店へ持ち込むと決めているなら、常備しなくても構いません。

チェーンメンテナンスセット

チェーン清掃や注油を店へ任せるなら不要です。すでに洗浄剤やルブを持っている場合も、一式を重ねて買う必要はありません。

大型の自転車工具セット

今回の4作業だけが目的なら、使わない専用工具まで含むセットを先に買う必要はありません。

迷ったら、この順番で揃える

  1. まず自転車のバルブ形式と指定空気圧を確認する
  2. 日常用の空気入れを用意する
  3. 自分で調整したい箇所と、使われている固定方法を確認する
  4. パンクまで直すなら、チューブ式か確認して補修用品を追加する
  5. チェーン清掃まで行うなら、洗浄と注油の道具を追加する
  6. それ以上の整備は、作業ごとに必要工具と手順を確認してから範囲を広げる

工具を先に揃えるのではなく、作業を決めてから必要な道具を揃える。この順番なら、ほとんど使わない工具を大量に抱えずに、自分に必要なセルフメンテナンス環境を作れます。

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