来客・部屋づくり

部屋の一角をバー風にする|カウンター・照明・収納から整えるホームバー

小物を先に増やさず、座る場所・光・収納の順に整えて、日常でも使えるバー風の一角を作ります。

最初に決めるのは、カウンターを置くかどうか

部屋をバー風にしたいからといって、最初からシェイカーや看板を増やす必要はありません。まず決めたいのは、飲み物を置いて座る専用の場所を作るかです。

置けるなら、カウンターと椅子を空間の軸にします。置けないなら、今あるテーブルや棚の一角を使い、照明とグラスの置き方から整えます。どちらでも、家具を増やす前に生活動線を残せることが前提です。

まず、カウンターを置ける部屋か確認する

バー風の部屋で目を引きやすいのはカウンターですが、置けば成立するわけではありません。椅子を引く、横から座る、収納を開ける、部屋を通るところまで含めて場所が必要です。

床に紙やテープで候補サイズを作り、普段どおりに動いてみてください。扉や収納の前をふさぐなら、カウンターを小さくするか、置かない構成へ切り替えます。

確かめること実際に試す動き
椅子の後ろ座る、立つ、椅子を引く
カウンターの側面横から席へ入る
部屋の通路扉・収納・窓の前を通る
天板グラスを置いても物置にならないか

カウンター

置けるなら、カウンターを空間の主役にする

専用の席を作れる広さがあるなら、カウンターは効果の大きい家具です。天板、ハイスツール、収納を一つのまとまりとして作ると、細かな装飾を増やさなくても場所の用途が伝わります。

ハイカウンターテーブル W120 スツール2脚セット

最初に作るカウンター席

テーブル、スツール2脚、天板下と側面の棚を一度にそろえ、飲み物を置いて座る場所を作る。

向く人:小物より先に、バーらしい席を作りたい人

購入前の注意
  • 椅子を引く動作と通路を、購入前に床で確認します

今回の候補は幅約120cm、奥行約35cm、高さ約87cmで、スツール2脚と棚をまとめたタイプです。奥行が浅いため、広い食卓や常設のPCデスクとしてではなく、飲み物や小皿を置く場所として考えます。

一人で使うなら二脚を常設する必要もありません。来客時だけ二脚目を出すなど、見た目より通路を優先します。

カウンターと椅子は、高さを別々に選ばない

カウンターだけ、椅子だけを先に買うと、座ったときの高さが合わないことがあります。セット品なら組み合わせを崩しにくいですが、別々に選ぶ場合は天板高と座面高を必ずセットで確認します。

カウンターチェア ベクター

別売りカウンターに合わせる椅子

座面高約65cmで、背もたれと足置きがあるカウンターチェア。カウンターと椅子を別々に選ぶ場合の候補。

向く人:手持ちや別売りのカウンターに合わせて椅子を選びたい人

購入前の注意
  • 天板高と座面高をセットで確認し、椅子を引くスペースも確保します

今回の別売り候補は座面高約65cmで、背もたれと足置きがあるタイプです。特定のカウンターとの適合を一律には決めず、購入前に使うカウンターの天板高、天板の厚み、膝まわりの余裕まで確認します。

数字だけでなく、足を置けるか、座ったときに膝まわりが窮屈でないか、長く座るなら背もたれが必要かまで見ます。見た目の「バーらしさ」より、実際に座る時間に合うことを優先します。

照明は、部屋全体を暗くするより一か所を見せる

バー風の実例では、カウンターや棚と間接照明を組み合わせた構成が多く見られます。家具だけで雰囲気が足りない場合は、次に照明を調整します。

最初から専用品を買う必要はありません。手持ちのフロアランプやテーブルランプがあれば、座った位置から光源が直接目に入りにくい場所へ移し、カウンター天板かグラスを置く棚のどちらかを照らしてみます。

足元や段差が見えなくなるほど暗くする必要はありません。配線を通路へ出す、布で照明を覆う、不安定な棚へ無理に固定する方法も避けます。

収納は「隠す場所」と「見せる場所」を分ける

バー風に見せようとして、天板へ道具やボトルを並べすぎると、使える面がなくなります。消耗品や使用頻度の低い物は天板下へ戻し、見える場所には実際によく使うグラスなど少数だけを残します。

専用のボトルラックやワゴンは、収納量が本当に不足してからで十分です。すでに棚があるなら、まず一段だけをバー用に決める方が家具を増やさずに済みます。

手元と展示

グラスは、使う一種類から始める

グラスは飾るためだけに数を増やさず、普段使う物を一種類決めます。使った物を同じ場所へ戻せば、実用品とディスプレイを兼ねられます。

10オールド

手元と展示を整えるグラス

カウンターで使い、そのまま見える場所へ戻せる低いカットグラス。

向く人:飾るだけでなく、日常にも使うグラスを選びたい人

購入前の注意
  • 購入先ごとの入数を確認します

容量315mlのロックグラスは、水、炭酸水、ジュース、氷を入れた飲み物にも使えます。高い棚へ置く場合は、棚板の荷重と取り出しやすさを確認し、縁ぎりぎりには置きません。

シェイカー・バーツール

バー道具は、実際に作る人だけに足す

カウンター、照明、グラスまで整えば、バー風の一角としては十分成立します。シェイカーやバースプーンは、混ぜる・注ぐ作業そのものを楽しみたい人向けです。

バーセット スタンダード 4点セット

作る時間を足すバー道具

カウンターで冷たい飲み物を作りたい人向けの、4点のスターターセット。

向く人:道具を別々に選ばず始めたい人

注意
  • 炭酸飲料など、振ると内圧が上がるものはシェイカーで振りません

シェイカー、メジャーカップ、ストレーナー、バースプーンをまとめた4点セットです。使わないなら買わない方が天板を広く保てます。

炭酸飲料など、振ると内圧が上がるものはシェイカーに入れて振りません。使用後は洗って乾かし、道具を天板へ出したままにしない方が日常では扱いやすくなります。

来客用のディスペンサーは常設しなくていい

一人で使う小さなカウンターでは、ディスペンサーを常設すると作業面をかなり使います。人を呼ぶときだけ出す道具として考える方が扱いやすいです。

熱い飲み物、発泡する飲み物、長期保存には使いません。使用時は平らで安定した場所に置き、蛇口の下へグラスを入れられる余裕も確認します。

買わなくていい物

バーカウンター

椅子を引くと通路や収納をふさぐなら不要です。既存のテーブルや棚の一角から始めます。

ハイスツール

既存のテーブルを使う構成なら不要です。カウンターを置く場合も、天板高との組み合わせを確認してから選びます。

シェイカー

混ぜる・量る・注ぐ作業をしないなら不要です。バー風の部屋を作るための必需品ではありません。

ディスペンサー

一人で飲み物を注ぐだけなら不要です。来客時など、一度に複数人へ注ぐ場面がある場合だけ検討します。

ネオンや看板などの装飾

カウンター、照明、グラスだけで一角がまとまって見えるなら急いで足す必要はありません。装飾は最後に判断します。

迷ったら、この順番で整える

  1. カウンターを置いても生活動線を残せるか確認する
  2. 置けるなら、カウンターと座る場所を決める
  3. 夜の照明を一か所だけ調整する
  4. 隠す収納と見せる収納を分ける
  5. 普段使うグラスを一種類置く
  6. 実際に使う人だけ、シェイカーなどのバー道具を足す

この順番なら、家具や小物を買った後で「バー風にはなったが普段は邪魔」という状態を避けやすくなります。専用カウンターを置けない部屋でも、照明とグラスの置き方まで整えれば、部屋の一角だけ雰囲気を変えることはできます。

来客・部屋づくりの記事一覧へ →